2018-01-01から1年間の記事一覧

みかじめ料

先日の夢。 宿屋なのか小料理屋なのか、大きな店の一階で蕎麦を啜っている。 建物はかなり古く、時代掛っている。 近くの席にあまり人相の良くない男達が三人居て、先程から頻りに小声で何か囁き合って、良からぬ相談をしているらしい。 男達の風体は時代劇…

奇妙な夢

ひとつめの夢 久しぶりに奇妙な夢を見た。 起きてすぐ家人に話したので、わりあいはっきりと憶えている。 最初の夢は、家族で旅に出る夢。 何処か田舎の方へ向かっている様だが、余程辺鄙な場所とみえ、夜行列車に乗って途中何度も乗り換えがあるのだけれど…

不具合

体調の事を記録しておいた方がいいだろうと思いながら、不調について改めて書くと自分でも気が塞ぐものだから、つい書かずに過ごす。 普段は人に話したりもしないし、自分でもなるべく気にせずにいる。 気にしたところでどうにかなる訳でもないのだから、気…

名前のない魔物

先々月入院した兄は、比較的軽度の脳梗塞だった。 思っていたよりも早くに退院し、仕事にも復帰した。 色々の不自由もある様だけれども、一先ず胸を撫で下ろす。 胸を撫で下ろしたところで今度は自分の体調が悪くなり、目眩が酷くて数日寝込んだ。 乗り物酔…

何もないことの幸せ

気が付けば、もう半月ほど誕生日が過ぎている。 この日記の書き出しに、「気が付けば」と書くのはもう何度目の事だろう。 もう誕生日なんて本人でさえ忘れている事も屡々で、特に目出度い日でもなくなっているのだけれど、何事もなくまたこの日を迎えられた…

悼む

Jóhann Jóhannsson - A Song for Europa (Live on KEXP) 先月、48歳の若さで亡くなった作曲家、ヨハン・ヨハンソン。 昨年公開された映画「メッセージ」で知って、ああ、いいな、この人の曲をもっと聴いてみたいな、と思っていたのに。 繊細で耳に残る哀し…

しましまろ

もうすぐ次男坊が三歳になる。 上の子とよく遊ぶおかげか、何でもよく兄の真似をして発語も早く、色々と話す。 微妙に間違うのが可笑しくて可愛くて、本当はいけないのだろうけど、敢えて正さないでそのままにしている。 「マシュマロ」は「しましまろ」。 …

泥棒

すぐに書き留めなかった為に部分的な記憶しかない。 何の都合だったか、断り切れずに見ず知らずの男を家に入れてしまった。 用事を済ませたら早々に帰ってもらわなければ、と考えている。 寝室に居る子供達と妻の様子を見に行くと、居間の方から洗面所の方へ…

灰色の部屋

半地下のようになっているマンションの一室。 洗面所には大きな鏡が張ってあり、その一部がマジックミラーのようになっていて、鏡の裏に小型のモニターが取り付けられており、来客があるとそこに映し出される。 古い装置で解像度は低く、映像はやや不鮮明で…

死者の助け

長年お世話になった恩師の死、甥の死、両親の死。 様々な形の死について、考えさせられる機会が多くなった。 これは自分が歳を重ねた結果として自然な事であるし、自分の死については割合感傷的にならずに冷静に考える事が出来るが、妻や子の事については、…

バンシー

三十日の十時を回った頃。 甥が自死したらしい、との知らせを受ける。 何故そのような事になったのか、詳しい事情が全く解らず、困惑する。 甥が成人してからは、日頃から親しく接していた訳ではないが、小さな頃には何度か子守を引き受けたりした事があった…

硝子と会話

二つの夢を見た。 一つ目の夢。 屋上に硝子張りの温室がある、古びた三階建ての家で暮らしている。 知り合ってまだ間もない女性が訊ねて来て、その温室の中で会話をしている。 互いの事をまだよくは知らないが、会話の内容は大変興味深く、とても楽しい。 女…

溜息

年末に子がインフル羅患などして、気がつけば年も明け、早くも月が変わろうとしている。 時が経つのが早過ぎて、気持ちがちっとも追いつかない。 忙しい、などと言ったら叱られそうな、ぐうたらした毎日である筈なのに、どういう訳だか慌ただしくはあって、…