こんな夢を見た

ひなびた観光地らしき場所。 ずっと昔、暫くの間この辺りで暮らしていた記憶がある。 これから駅を目指し、電車に揺られて、今は遠く離れた我が家へ帰らねばならない。 辺りはすっかり暗く、脚は疲れ切っている。 大きな神社の境内へと続く急な坂道へ向かう…

みかじめ料

先日の夢。 宿屋なのか小料理屋なのか、大きな店の一階で蕎麦を啜っている。 建物はかなり古く、時代掛っている。 近くの席にあまり人相の良くない男達が三人居て、先程から頻りに小声で何か囁き合って、良からぬ相談をしているらしい。 男達の風体は時代劇…

奇妙な夢

ひとつめの夢 久しぶりに奇妙な夢を見た。 起きてすぐ家人に話したので、わりあいはっきりと憶えている。 最初の夢は、家族で旅に出る夢。 何処か田舎の方へ向かっている様だが、余程辺鄙な場所とみえ、夜行列車に乗って途中何度も乗り換えがあるのだけれど…

泥棒

すぐに書き留めなかった為に部分的な記憶しかない。 何の都合だったか、断り切れずに見ず知らずの男を家に入れてしまった。 用事を済ませたら早々に帰ってもらわなければ、と考えている。 寝室に居る子供達と妻の様子を見に行くと、居間の方から洗面所の方へ…

灰色の部屋

半地下のようになっているマンションの一室。 洗面所には大きな鏡が張ってあり、その一部がマジックミラーのようになっていて、鏡の裏に小型のモニターが取り付けられており、来客があるとそこに映し出される。 古い装置で解像度は低く、映像はやや不鮮明で…

硝子と会話

二つの夢を見た。 一つ目の夢。 屋上に硝子張りの温室がある、古びた三階建ての家で暮らしている。 知り合ってまだ間もない女性が訊ねて来て、その温室の中で会話をしている。 互いの事をまだよくは知らないが、会話の内容は大変興味深く、とても楽しい。 女…

慣れ

今週のお題「ちょっとコワい話」 久し振りに覗いたら、Blogのお題、というのが目に入って、それが「ちょっとコワい話」というので、暑気払いになるかどうか判らないけれど珍しく乗っかってみることにする。 まだ猫一匹と人一人で暮らしていた頃、ちょっとし…

停車したバスの中に立っている。 外は暗く、通りに面した色んなお店の灯りがぼんやりと目に映る。 入り口近くの手摺りに掴まって立っていると、開いたままのドアから妻が乗り込んで来る。 近くのジュエリーショップであなたに良い物を二つ見付けた。 どちら…

友人と古着屋の中で上着を物色している。 突然何かを喚き散らしながら店に飛び込んで来た女が、こちらへ向かって来る。 何を言っているのかさっぱり判らなかったが、 摑み掛かって来るので、仕方なく店の外へ押し出す。 女は捨て台詞を吐き捨てて去ったが、…

旅先の宿らしき部屋。 妻と、友人らしき人たちと四人で居る。 妻はまだ眠いのか、それとも転た寝をしているのか、一言も話さない。 友人たちのベッドの上を、チィさんが我が物顔でのしのしと歩いて来る。 さっとつかまえて抱きかかえ、よくそうしたように ひ…

足首から先が猫足になっている夢を見た。 太短い薄茶の虎柄で、かなり高いところから跳び降りても巧く着地することが出来る。 高いところに上がるのは少し大変そうだったけれど、 普通なら梯子を使って登るところを、ジャンプだけで何とか跳び付くことが出来…

空港で荷物を失す夢、冷蔵庫が開いたままになっていて、中の物が全て腐ってしまう夢。 薬の影響で日中とても眠い。 無理をして起きていても、時々ふらふらと意識が何処かへ跳んでいる様で、時間の経過が判然としない。 時々転た寝をしてしまうのだけれど、そ…

その二

寝起きでぐったり疲れているというのも妙な話だけれど、 少しも休まった気がしない。 居間の絨毯に横になった途端に、また眠ってしまった。 前の夢で見た家にまだ居て、今度は昼間の様だった。 僕は家の外で自分の布団を探し歩いている。 それは何故か近所の…

何処か知らない部屋で夜を明かすことになったが、 その部屋には色々なものが訪ねて来る。 皆勝手に入って来て好き勝手に過ごし、去ってゆく。 猫や小さなものたちが来るのはかまわないのだけれど、 夜も更けるととても大きなものまでが入って来て、 僕と妻を…

親しい友人が集まって、珍しくうちに泊まる事に。 夜も更けて話し込んでいると、何処かから微かな水音が聞こえる。 気になって洗面所の方を見にゆくと、 水道管の破裂か何かで足許には勢いよく水が溢れ出してきている。 これは困った、どうしようと思ってい…

夢の中で、僕は死んだ猫の遺骸を抱いて彷徨っていた。 長毛で白く大きな猫の遺骸は、手脚を伸ばしたまますっかり固くなっていて、 僕はそれを急いで、冷たくて清潔な水の中に沈めてやらねばならない。 そうしておけば猫の遺骸はいつまでも腐り出さず、 もし…

チィさんが生き返る夢。 あまり喜ばしい夢とは言えなかった。 元気になって生き返るのではなく、 亡くなる直前の状態で戻って来たので 今度は別な手段で何とか繋ぎ止めようと必死に足掻いている。 しかし別な手段といっても縋れるものが他に見付けられるでも…

チィさんの夢を見た。 チィさんが外に出てしまって、それを必死に探し廻り、 追い縋る様な夢だった。 居なくなってしまってからもう随分時間が経ってしまったし、 もう二度と会えないかも知れない、と思い始めていた時に 障子に影が映った。 慌てて窓を開け…

チィさんが生き返る夢を見た。 と、言っても肝心のチィさんが出て来ない。 かなりの部分を忘れてしまって思い出すことが出来ないのだけど、 チィさんが戻って来ようとしている、 だけどあと少しのところで巧く行かなくて、 急いで何か適切な処置さえ施して貰…

悪い夢ばかり見る。 夢の中でもいいからもう一度チィさんに会いたい。

見せ物小屋の様な処に居る。 薄暗い舞台の上に三人の女が立っている。 左端に立っている女は酷い猫背で異様に背が高く、 背筋を伸ばしたら他の二人の倍程も背丈がありそうに見える。 黒いコルセットとヒールの高い編み上げブーツを履いていて、 その黒尽くめ…

夢日記をあまりつけていない。 以前ほど印象深い夢を見なくなった所為か、 早くに起きて色々としているうちに思い出せなくなってしまう所為か。 先日見た夢。 うちに誰か訪ねて来ている。 若い女性で、奥さんの親しい人らしい。 彼女は数日逗留して行く様だ…

忌まわしいニュースばかり続けて目にした為か夢見が悪い。 優秀な警察官が、実は猟奇的な連続殺人犯だった、という夢を見た。 狙われて追い詰められ、絶望的な状況になった辺りで目が覚めたので 寝起きの気分が最悪だった。 夢の中とは言え、やられっぱなし…

蟲の夢を見た。 あのおぞましい黒い蟲にそっくりな ぬらぬらと柔らかい質感を持ち、 身体に幾つかの節を持った大きな蟲が 勢いよくのたうちまわりながら部屋に入って来る夢だった。 その断末魔の暴れぶりが気味悪くて まだ夜も明けきらぬうちにすっかり目が…

鮮明に記憶に残る様な悪夢を暫く見ていなかったのだけれど このところ幾つか立て続けに寝覚めのよろしくない夢を見た。 一つは虫に関するもの。 もう一つはかなりオカルト的なもの。 虫に纏わる夢 化粧品会社の新製品を企画開発していると思われる建物に 奥…

友人宅の文鳥様を愛でながらスパナポを御馳走になる。 麺は極太、敷いた卵が食べ終わる頃になっても焦げ付かず、 程良い堅さになる程度に鉄板を焼いて暖めておく事、など スパナポに一家言ある友人が 前日にも同じものを作って試食済み、というだけあって本…

肌の色は人のそれに近かったが、体毛はほとんど生えていない。 分厚く丈夫な皮膚は、なめし革の様な光沢を放っている。 力強く長い腕の先には、四角い三本の指を備えた大きな掌があった。 大柄でがっしりとした体躯は、人というよりは大型の類人猿に近い。 …

ああ眠い、と目を閉じて ほんの少しうつらうつらとしかけて 短い夢を見た。 荷詰め作業が中途になったダンボール箱が色々な所に積み上げられた、 乱雑な薄暗い部屋。 辛うじて何処に何があるのかが判別出来るくらいの明るさ。 箱の一つに猫が飛び乗るのが見…

書き残しておくのも憚られる様な夢を、これまで幾度か見た。 そのどれもが陰惨で恐ろしく、自分の精神状態が不安になる様なものだ。 今日見た夢もその部類だった。 特に思い悩んでいる様な事もなく、思い当たる節は何もない。 書いておこうと思ったのは、夢…

目覚める直前に見た夢。 廃病院か廃校の様な建物の一室に入って行く。 窓には綻びて所々裂けた旧い暗幕が貼ってあり、 かつては理科室か実験室だった様だ。 暗幕の裂け目から僅かに日が差し込んで 暗い室内をぼんやりと照らし出している。 部屋の中心には蝋…