2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

友人に借りた漫画本の中に、 学生時代に通った珈琲屋の名前を見付ける。 偶然なのか、或いは作者もその店に通っていたのか、 絵の中のその珈琲屋は、何処となく実際のその店に似ている。 間口の狭い階段を上ってドアを開けると、 いつも同じ香りがした。煙草…

「なにしてる? 珈琲淹れよっか?」 短いメールが届く。 気の早い僕は もうそれだけで 部屋が香ばしい珈琲豆の香りで満たされて行く様な気がする。 玄関の鍵を開けて、湯を沸かして待っていると 暫くしていつもの様に友人が階段を上って来て、 鞄から道具を…

夜の博物館

夜の博物館には 静かで冷え冷えとしたような 特別な空気が流れている。 夥しい数の剥製や骨格標本、 化石、無機質な分子模型。 皆ひっそりと息を殺して 静けさを保とうとするかのような、 それでいて目を離した隙に そーっと動き出しそうな。 そんな静かな緊…

化け物の文化誌

化け物の文化誌展 を観る為 上野の国立科学博物館へ。 烏天狗の面、河童の木乃伊、人魚の木乃伊… 怪しげな展示物が色々と並んでいる。 元々博物館は好きだが、 博物館と化け物との組み合わせが何だか嬉しい。 金曜は20:00まで時間を延長して開館しているので…

畠中恵の「うそうそ」を読んだ 。うそうそ作者: 畠中恵出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/05/30メディア: 単行本 クリック: 23回この商品を含むブログ (116件) を見るまずページを開くと、 うそうそ = たずねまわるさま。きょろきょろ。うろうろ。 とあ…

マスクで就寝

マスクをしたら、それだけで いくらか喉の痛みが和らいだ気がする。 やはり乾燥するのが良くないらしい。 今日はこのまま寝てみよう。

熱い痛い気持ちイイ

熱はもうすっかり下がって、元気一杯! になる予定は未定なのであるが。 しつこい喉の痛みだけがどうしても抜けない。 薬を飲んだりして少し良い様だと思っても、 朝になるとまたヒリヒリと痛む。 口はしっかり閉じて寝ているつもりなのだが。 熱々の玉子粥…

喉が痛い時に度数の強いお酒を飲むと 喉に沁みて痛気持ちが良いのだけれど 喉には良いのかどうだか判らない。 強いお酒が胃を荒す様に 喉も余計に荒れてしまうだろうか。 ミントリキュールを買って来たので 早速グラスに氷を入れて飲んでいる。 毒々しいくら…

ミントリキュール

なかなか微熱が抜けなくて寝付いていたら、 友人が 退屈だろうと気を利かせて本を貸してくれた。おまけのこ作者: 畠中恵出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/08/19メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (101件) を見る楽しみにしていた若だ…

おまけのこ

シャワーと絶叫マシン

少しくらい熱があるからと言って シャワーも浴びずに横になっていると、 本当に病人になった様で気が滅入るので シャワーを浴びる。 シャワーを浴びて頭を洗わないのは 気持ちが悪いので、頭を洗う。 それでまた少し熱が上がる事もあるが シャワーを浴びると…

なんだ風邪か。

質素な食生活に立ち戻るつもりでいたのだが、 友人が旨い鰻を食おうと誘ってくれたので 決意を見事に翻し、 本日は意気揚揚とお出かけと相成る筈であった。 朝風呂に入ってつるりと髭を剃り、 着替えを済ませて準備万端整った。 いざ玄関へ向かったら、 ふら…

東京駅まで母を送り、 その足で日本橋まで歩いて 玉ゐで穴子の箱飯を食す。 出汁をかけて茶漬けにするなら、 煮穴子よりも焼き穴子の方が 香ばしくて良いと聞いたのを思い出し、 焼きで注文してみた。 その通りだった。 実に旨い。 ふかふか柔らかな煮穴子も…

穴子と修羅場

母が泊まりに来ている。 非常に珍しい事である。 一度くらいは歳相応に人並みに 孝行などもしてみたいものだが、 そういう体裁を整える事すら侭ならない暮らしぶりだから、 せめてのんびりと寛いでもらおうと、 食事の仕度などをした。 母はそれがかえって落…

母とカレー

チィさんに 「これで猫缶が数え切れないくらい買えるらしいよ」 と言って見せたら、 暫くは興味深げに匂いを嗅いだりしていたが すぐにつまらなそうな顔をしてムギュと踏んづけると、 プイと何処かへ行ってしまった。 襤褸鞄に金色の板を詰め込んで銀座へ向…

踏む

Knock, knock

人から聞いたばかりの話。 小さな運送会社の事務所に、灯りが煌煌と燈っている。 外の闇は何処迄も深く、辺りは静まり返っている。 残業ですっかり遅い時間になってしまった。 静寂の中、書類整理に追われていると 硝子戸の方から コツ コツコツ と微かな音…

チィさんと一緒に月見。 窓辺で喉を鳴らす。 ああ そう言えば今夜の月も ひんやりつるり ころんとまるい。

月見

ひんやりつるり ころんとまるい

ひんやりつるり ころんとまるくて 透けてるモノ、なーんだ。 どうやらそういうものに弱いらしい。 掌に握って感触を楽しんだり 中を覗き込んでいると 時が経つのを忘れてしまう。 びぃ玉 蜻蛉玉 水晶球 いくら見ていても飽きない。

家守綺譚 (新潮文庫) 、読み終えるのが惜しいなどと思いつつも 結局はページを捲る手が止められず あっと言う間に読み終えてしまった。 この本に倍くらいの厚みがあったらいいのに! 最後に交される会話での台詞、 ―――また来るよ。 を信じて続編を待ちたくな…

梨木香歩の「家守綺譚」が漸く文庫化されたと聞き購入。家守綺譚 (新潮文庫)作者: 梨木香歩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/09/28メディア: 文庫購入: 15人 クリック: 69回この商品を含むブログ (260件) を見る この本は、ずっと読みたい、読もう、と思…

西部のある酒場での惨劇。 CHILI BUKET 動きがリアルで面白いんだけど殺伐としてる。 殺伐としてて救いはないんだけど黒猫は可愛い。 観るときっと殺伐とした気分になるのでフォロー。 のつもり。 HUGを。

メモ

日本橋で友人と落ち合ってお茶を飲む。 大事な話がある訳でもなく 急ぎの用事がある訳でもなく 只、向かい合ってお茶を飲む。 それだけで充分に楽しい。 今の暮らしがいつ迄も続く訳ではない事を知っている。 人も暮らしも時と共に変わるのだ。 以前は何とも…

お茶をする

コアントロー風味の大学芋を食べた。 意外にも薩摩芋の甘さに 柑橘系のさっぱりした香りがとてもよく合う。 大学芋+リキュール = ハマりそう