2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

チィさんが朝から落ち着かない。 倍量になった薬の副作用が出て来て 不調でもあるのかと思い、はらはらする。 ホットカーペットを点けて暖かな場所を作っても、 部屋を移動する度に付いて来て、少し離れた場所に座り 何だかいつもと違う、物言いたげな表情で…

何をしていてもチィさんの事が頭から離れない。 唇に耳の先を当てて、少しでも普段より熱く感じると 熱が高いのではないか、呼吸が荒いのではないか、 今日は少し毛艶が良くないのではないかと あれもこれも気になって仕方がない。 一番気になるのは、あんな…

火曜早朝。 ニチコさんから妻の携帯に着信。 僕はサイレントにしたまま眠っていて、着信に気付かなかった。 兄が救急車で運ばれたのですぐ病院へ向かって欲しいとの連絡。 すぐに着替えて病院へ向かう。 兄は心臓の手術を何度か受けている経緯で、時々具合が…

療法食に殆ど口を付けないし水を飲む量も少ない。 このまま様子を見ていていいのか不安になって病院へ問い合わせた。 退院して点滴を止めたので、また数値が上がっている可能性がある、との事。 義姉にお願いして病院まで乗せてもらい、 皮下輸液と猫用のポ…

様子はすっかりいつも通りのチィさんに戻ったのだけれど、 病院で言われた量の半分も食事を摂ってくれない。 病院では少し食べる様になっていたと聞いた療法食も、 トレーの前に座ってじっとこちらを見たまま、 「何か別なの出して」という顔をしている。 恐…

二三日だった入院の予定は、思いの外延びた。 数値はゆっくりと回復の兆しを見せ、 今日、漸く退院の許しが出た。 点滴の終わる時間を見計らって じりじりした気持ちで病院へ急いだ。 点滴の跡や目の周りの汚れを拭いてもらうと、 少しやつれはしたが意識は…

連れて帰れる訳でもないのに会いにゆけば、 かえって寂しがらせてしまうのではないか、と懸念しながら どうしても我慢する事が出来ずに、何度か病院へ脚を運んだ。 気付かれないように物陰に隠れて様子を覗き見ると、 見えているのかいないのか、 朦朧とした…

ドアが軋む音も、窓から吹き込む風の音も、 あの唄う様な、独り言の様な、微かな鳴き声に聞こえる。 玄関を開ける度、部屋を移動する度、 無意識にそこにチィさんの姿を探してしまう。 それが習慣になってしまっている。 居なくなって始めて、それを嫌という…

十月一日

二日程前から食欲不振。 水を飲む量も減っている。 具合が悪い時の様に暗がりでじっとしていたり、 普段と大きく様子が異なる訳ではない。 傍へ行けば喉を鳴らすし、いつも通り日向ぼっこもする。 それでも何だか気になって、妻と一緒に病院へ連れて行く事に…