昨日も今日も一階で猫を彫っている。
時々チィさんが降りて来て
彫っている猫と同じポーズをしてモデルを務めてくれるが、
生憎とチィさんに似てしまっては宜しくない。
骨格は参考になるところもあるかも知れないが、
全体の雰囲気は彫ろうとしている猫とはまるで似ていない。

やっぱり猫を彫るのは難しい。
知り過ぎているからなのか知らなさ過ぎるからなのか、
兎に角彫っても彫っても形にならない。
ふわふわと掴み所の無い、
追えば逃げ、退けば追う様な不思議な存在だから
形にならないのも無理は無いのかも知れない。
それでも何とか形にしなければ。

チィさんはポーズとって協力してくれたり
作業場所を占領して邪魔してくれたり忙しい。