タオルケットに包って
御満悦なチィさんを見ていたら、
ぼくも小さな頃、
そうするのが大好きだった事を思い出した。


洗立ての柔らかなタオルケットに包まれて
今のチィさんの様に、きっとぼくも
ゴロゴロ喉を鳴らしたい気分だった。


子供と猫は少し似ている。
少しだけ近い世界に居て、
もしかしたら同じ様なものが見えているのかも知れない。
そう思うと、小さな頃見ていた世界が
朧気にしか思い出せないのは真に残念である。