坂は立ち漕ぎ

夕方になってから
自転車で三駅ほど離れたショッピングモールへ
買い出しに出掛けた。
肩から前籠代わりの大きな鞄を下げる。
大した距離でもない筈なのに、途中のアップダウンで息切れ。
坂を登るとすぐに太腿が張ってくるのが解る。
普段の運動不足を実感する。
喉が乾いた。身体を冷やしたい。座りたい。
そうだ、31に行ってアイスでも、と思い、隣接するイオンへ。
レモンクランベリーチーズケーキというフレーバーを選んだら
甘くて濃厚で、余計に喉が乾いた。
さっぱりとダイキュリーにでもしておけば良かったと後悔しつつ、
一人でしょんぼりとアイスを食べる。
備え付けの冷水機からがぶがぶ水を飲んだ。
口の中が甘くて珈琲が飲みたくなったが、我慢して買物を済ませる。


100均でグルーガンを見付けた。
100均だけれど300円のと700円のがある。
面白そうな道具だと手に取ってみたものの、
特に何に使うという様な事も思い浮かばず。


瓶ものは重くてガチャガチャするから、買うのを躊躇する。
10キロの猫砂を背負って自転車を漕ぐのは、やっぱり無理だった。


折角ここまで来たのだからと、
何が折角なのかよく解らないままに
無駄に遠回りしてへとへとになるまで漕いで帰宅したのは
すっかり夜中になってからだった。