台風一過の青空が広がったと思ったら、朝からぐらぐら。
地震があるといつも、チィさんは僕を睨みつける。
「アンタなの!?アンタが揺らしてんの!?」
と言わんばかりだ。
チィさんにとっては、世の中の災難や気に入らない出来事は、全て僕の所為だ。
寝返りを打ってベッドから落ちたのも、お天気が悪くて日向ぼっこ出来ないのも、
全て僕が何とかしなければならないらしい。
では良い事はと言うと、それはどうやら僕のおかげだとは考えないらしい。


何処までも片思いの恋だ。



台風が色々なものを運び去ってくれた。
からりとして涼しく、過し易い一日だった。