Happy Halloween
僕も妻も、パッと遊ぶ、とか、憂さを晴らす、とか、そういう事をあまりしない。
二人とも筋金入りのインドア派だし、呑んだり打ったりの派手派手しい(パッとした)趣味もないし、せいぜい家で映画を観るくらいが日々の楽しみで、それで大した不満もない。
しかし時々これでいいのか?と思わなくもない。
僕はともかくとして、妻は楽しめているだろうか。
僕よりもまだ随分と年若いのだし、こんな油気の少ない、寂びた物静かな日々で、ちょっと物足りなくはないか?
そんな事も少し頭を過りつつ、日本でも段々とメジャーな季節のイベントとなりつつあるハロウィンを、自分たちなりに楽しんでみようかと考えて、ハロウィンメイクなるものを施して撮影会でもしてみよう、という事に。
普段はあまり使わないような色を使ってみたり、オブラートやティッシュを裂いたのを腕に貼って、水彩絵具で傷メイクをしたり、フェイスペイントをしてみたり。
それで何処かに繰り出すというようなこともなく、写真をパシャパシャと撮って、オシマイ。
何じゃそりゃという感じがするかも知れないけど、それなりに楽しんではくれたように思う。
写真を見ていたく気に入った姪っ子が、後日私にもして欲しいと訪ねて来た。
彼女はメイクを施してあげたらしっかりと夜遊びに繰り出して、朝まで楽しんだみたいだけれど。
ハロウィンの日に妻が子供たちを保育園へ送って行ったら、他の子たちが皆仮装して来ていたとかで、「うちの子たちは普段から骨格標本みたいなパーカーやTシャツばかり着てるのに、今日に限って普通の服を着せてしまって残念…。」と言うので、「今日は人間の子の仮装をして行ったという事にして、明日からまた骸骨に戻ろう。」などと話した。