青い空と珈琲とHEMP

HEMP編み師匠の手

鬱々と過ごす。
部屋に独りで居たくない。
友人が食事に誘ってくれた。
救われた気分になる。
外は暑いけれど、
車窓から見る空は、青く高く澄んで晴れ渡り、
お天道様に
「独り思い煩っていても、何も良い事はない」
と言われた気がした。
食事をし、買物をし、珈琲を飲み、
部屋に戻って友人からHEMP編みの手解きを受けた。
器用な友人は細い指先でどんどん編んで行く。
美しく整った目の詰んだ編目。
不器用な僕は必死に編んで行く。
奇妙に捻れて歪んだ編目。




自分に出来るやり方でやって行くしかない。
捻くれて歪んでいても、それが僕なのだから。