人は人 石は石

友人達が晩御飯に連れ出してくれた。
あたり障りのない世間話をして楽しく過ごし、
帰宅してから近況について話し合う。
それはとても長い長いお話になった。


誰かに何かを話す。それも自分にとって、大切な何かを。
誰かの何かを聞く。その人にとっての、大切な何かを。
この歳になってそういう事の大切さを、改めて知る。


他者の物の見方、考え方を知る事と、
自分の考えを確立させる事は非常に密接に結び付いていて、
切り離す事は出来ない。
同調や迎合する事ではなく、知る事。
耳や目を塞いで蹲ってしまわない様に。
どんなに辛くても、人は石にはなれない。




何か事が起こった時、僕には明け方まで話に付き合ってくれる友人たちが居る。
親身になって聞いてくれ、話してくれる人たちが居る。
それだけで自分がとても豊かな暮らしをしていると感じる。
知らず知らずのうちに色々なものによって支えられていると感じる。
それは大切な人達と分け合い、共有する事が可能な
僕の唯一の財産がも知れない。