革を伸ばす

ぐいぐい伸ばす

浄化槽の点検日。
一方的に通達された訪問時間。
それが正確に守られないのは非常に不快。
早く来るのも遅れて来るのも
僕が許せるのは友人だけだ。
担当者がころころ変わるのも面倒。
次は何月で誰それが来るのか予め言っておけと念を押した。
強い口調やきつい対応をするのは好きではないので、
どうしてもそうしなければならない必要に迫られると
望まざる事をしているという不快感から
必要以上に厳しい対応になってしまう。
出来ればいつも穏やかににこにこしていたいのだけれど。




買って来たばかりのブーツを自己流フィッティング。
僕の外反母趾気味な足に当ってしまう革の部分を、
丸い先端を持つ金属の棒で内側から押し伸ばして行く。
履く前にこれをするだけで、随分と履き心地が良くなる。


本当はスマートなデザインの靴を、すっきり履きこなしたいのだけれど、
僕の不恰好な足ではそれは諦めるしかない。
幅広なドタ靴ばかりが玄関の靴箱に並んでいるのを見ると、
時々溜息が漏れるが、こればかりは仕方がない。