今日も友人と原宿ラフォーレへ。


ペインティングしているのを少し離れた場所から観ていると、
道行く人達が口々に「可愛い〜」と言いながら少し立ち止まり、
絵を眺めて行く。 
自分が誉められている訳でも
チィさんが誉められている訳でもなく、
絵を観てそう言うのだと解っていても
何故だかニマニマ笑ってしまう。


「写真を撮ってもいいですか?」ときちんと断って
鞄からカメラを取り出して撮影して行く人。
立ち位置を色々と変えながら、熱心に観て行く人。
へえ、と思った。
絵に興味を示す人は、思っていたのよりもずっと多い。
もっと冷めた反応を予想していた。
道行く人はきっともっと冷たいのだろうと。


でもそうじゃなかった。


ずっと眺めていて気が付いた。
場の雰囲気がそこだけ ふんわりと「甘い」ものに変っている。
絵が出来上がる前とは確実に異質なものに変化していた。
絵の具と筆で場の空気をこんなにも変える事が出来るんだ。
やっぱり 魔法使い だな、と思う。



その魔法で、チィさんの頭の上には
ちょこんと苺が乗せられていた。


STRAWBERRY ON THE CHIISAN