言葉を介さない意思の疎通は
なかなかに難しい。


異種間同士ともなれば尚更だ。
猫は人の意思を敏感に読み取る。
チィさんも素早く正確にこちらの考えを察知する。
時にはそれが仇になる事もあるくらいに。*1



しかし逆はどうかと言うと、まったくもって自信がない。
言葉で確かめたい事が山ほどあるのだ。
はっきり「こうしたい」とか「これは嫌だ」とか言ってくれたら、
出来得る限り意思を尊重するのに、と思いつつ
おそらくはチィさんにとっては
甚だ不本意であるだろう事もしなければならず。


毛だらけの顔色を覗う日々。




時折
言葉を使える人間同士でも
意思の疎通が難しいと感じる事がある。
大抵は諦めてしまう。
それで済まされてしまう様な場合には。
それで済まされない、または済ましたくない場合には
大嫌いな「面倒」が待っている。


避けてばかりもいられない。



 

*1:通院時、こちらが行動を起こす直前に隠れられたり
長く不在にする前に御機嫌斜めになったり