もう随分長い事
無意識のうちに習慣になっている事がある。


チィさんがベッドに来ると
チィさんの耳の先を唇に当てて体温を計るのだ。
気が付いて思い起こしてみると、
それをしない日はないようだ。


ややひんやりしているくらいが快適そうなので
熱いと少し気になる。
昨日の晩は熱かった。
今朝起きてすぐにしてみたら
ややひんやり に戻っていた。


起きてすぐにした事がそれだったので、
ああ、そう言えば毎日しているな、と
少し可笑しくなった。


チィさんと暮らし始めて
知らず知らずのうちに習慣になっている事は他にも沢山ある。
外から帰ったらすぐに手を消毒用石鹸で洗う。
浴槽にお湯を溜めたままにしない。
便座の蓋は必ずする。
床に薬品類が零れたら迅速かつしつこく拭き取る。


他にもまだまだ沢山の習慣。
端から見たら、もしかしたら少しおかしな事もあるかも知れない。
もしチィさんが居なくなったら、
それらの習慣の幾つかは失われるだろう。


少しおかしくてもいい。
いつまでも続けたい。