現在の呼び名は チィ だが
その昔、近所の野良猫だった頃は
ちかんちゃん と呼んでいた。
頭の模様が痴漢分け(真中で分けた髪型)
っぽく見えたから。


「ぅりゃっ、」ぺシッ!と
ドライフード投げつけたりして
大して可愛がってもいなかったのだが、


ある時 怪我をしていたので
捕まえて獣医に連れて行くと、
カルテを作るので名前を書け という。


自分の苗字の後に続けて
猫の名前を記入するのだが、
ぅうう と考えたあげく、チカ で手が止まる。
自分の苗字に チカン、と続けるのは、
なんだかとっても抵抗がある。

医者に「○○チカちゃんですね?」
と訊かれて「…はぁ…」と答えてしまった。


しかし「チカ」と呼ぶのは気恥ずかしい。
それで自然にチィと呼ぶようになった。



今 改めて顔をじーっと見ていると、
ノリコ とか サダコ とか呼びたくなるのだが
理由は自分でもさっぱり判らない。





全国の のりこさん、さだこさん、ゴメンナサイ。