長い長い年月を その大学の敷地内に留まり過ごすうち、 校舎を我が家、校庭を厠と定めし風変わりなその猫。 名を、ミケという。 いつしか地階に、時に階段を上り、 神出鬼没に各教室を訪ねては 時に父兄の様に授業参観し、 時に教授が教鞭を取るかの如く黒板…
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