大抵の猫は顔を濡らす事を畏れる

アンタ!頭濡れてるよ!

日記を読み返してみて
ここ暫くの陰鬱な空気に辟易とする。
もう何も意味を成さない葛藤。
泥沼でもがく様な思考。
ほんの一言で抜け出せると信じていた。
抜け出せた筈だった。


もがいてもがいて、挙句の果てに誰かの袖に縋って
同じ泥沼に引き込む様な見苦しい真似だけはしたくない。
前でもがいてる人の尻を蹴り上げ押し上げ
自分は沈んで行く様な、そんな意気地だけは失いたくない。