雨後晴れ

朝に来客があり駅まで迎えに出る。
心境に相応しい土砂降りの酷い雨。
玄関先で乳母車を押した母親が雨宿りしている。
返す必要はないと断ってビニール傘を差し上げた。
来客は用件を告げると足早に去った。
雨は止んでちらりと晴れ間が覗く。
先行きを暗示してくれているかの様で少し嬉しくなる。
逆境の中で少しだけ打たれ強くなっている自分を見出して、
可笑しい様な、不思議な様な気持ちになる。
何も変わらないと思っていても、
歳を経て変わって行く部分は色々とある様だ。
なる様になる。
なす様になる。
大丈夫。