虹色のケーキ

一昨日の事。
珈琲が飲みたくて、
実際何杯も飲んではいるのだが
どうも今一つ欲求が満たされず。
とうとう我慢が出来なくなって、友人に
「あのー… 美味しい珈琲がー… 飲みたいなぁ〜 なんて…」
と、消え入りそうな声で催促してみたところ、
今は豆を切らしているとの事。残念がっていたら
豆を仕入れて来たから、と今夜珈琲を淹れに来てくれた。
淹れてくれている間にもう、ああ、これこれ!この香り!と
頭の中で満足げに囁く声がした。
何故かチィさんも友人の横に来て待っている。


珈琲を淹れる時はいつも甘いものも一緒に用意して来てくれる友人は
今日はお隣さんから頂いたという物凄くカラフルなケーキを持参してくれた。

友人宅のお隣さんはフィリピンからいらした御夫婦。
時々こういう極彩色のケーキを頂くそうだ。
去年は一瞬目を疑う様な真っ青なケーキを頂いた。
色使いには驚愕するが、食べてみると美味しい。
鮮やかな青や紫は見た目に少々毒々しいが、
意外とお上品な甘さなのだ。

だけど断面もレインボー。
切り終えると包丁もレインボー。
レインボーケーキと名付けたい。