笑いの発作

それはビョーキょビョーキ。

この半年間 ほぼ毎週通うのが習慣の様になってしまっていた歯の治療が
今日、ようやく終わった。
痛い恐いも勿論だが、喉が極端に刺激に弱いのか
すぐにオエッとなって涙目になるのが恥ずかしくて
歯医者さんに通うのは非常に苦手だ。


しかし 歯科治療が苦手な本当の理由は他にある。


治療中に笑いを堪えるのが困難なのだ。
何故笑い出してしまうのか自分でも解らない。
今 笑うのは危ない。今 笑えば歯茎迄削り取られてしまいそうだ。
笑っちゃ駄目だ 我慢しなくちゃ、
と、思えば思う程、笑いを押さえきれなくなる。


散髪屋さんで少々乱暴にシャンプーされて
自分の意思に関係無く頭が左右に揺れたり、
その後のマッサージで頭を軽く叩かれたりしている自分の姿を
鏡で見ているのも駄目だ。どうしても堪えきれない。
ゲラゲラ笑い出してしまって変な目で見られる。


それが嫌でもう何年も散髪屋には行かず、自分でカットしている。


歯を削られながら、「大丈夫ですか?痛くないですか?」
と声をかけられた途端、ゲラゲラと大声で笑い出し
すぐに真顔になって一点を睨み付け必死に唇を噛み締める姿は
さぞ不気味だった事だろう。


ぁあ 自分でも想像するだに嫌な患者だ。


別に危険な患者じゃ無いんですよ。
他の病気なんかじゃあ無いんですよ本当に。
と、何とか伝えたくて扱い易い患者でいようと努力すればする程、
笑いの発作は酷くなるのだ。


この気持ち、id:tmif:20040615さんになら少しだけ解ってもらえるだろうか。