中目黒にて、さねよしいさ子live。
liveに行く事は滅多にないのだが、
「生で聴くのが一番。」と友人が勧めてくれてこの機会を得た。


小さな店内。
ステージは手が届きそうなくらいに近い。
その上、華奢な身体の何処にそんな力が秘められているのかと
驚かされる程の声量。
ステージに現れてすぐに、すっかり圧倒されてしまった。
後はもうぽかんと口を開けて聴き入るのみで、
時間が過ぎるのが本当にあっという間だった。
圧倒され過ぎてちゃんと聴けてたんだかどうなんだか、
気が付いたら全て終わってた様な…
少し惜しい事をしたかも知れない。


何処か人間とは別な種族の、妖精族の様な雰囲気を身に纏った人。
歳をとらないでニ、三百年くらい生きていそうな。


難しい事は解らないけれど、
味わう事、見る事、聴く事、いずれにせよ
自分の中の何処かに直接触れてくる様なものに出会った時、
それを見逃すまいとする貪欲さだけはいつまでも失いたくない。
また一つ、そういうものに出会えた事を幸せに思う。
本当に「生で聴くのが一番。」だった。


このliveでは聴けなかったけれど、友人から借りたアルバムの中には
深い部分に直接手を触れられる様で、
びくっとして思わず耳を塞ぎたくなる様な曲も含まれる。




どこまでもさよなら(部分的な抜粋)

こんなことはもうまっぴらだけれども
悪気があって好きになったわけじゃないんだ


光の場所ならば分かち合えるだろうけど
くらがりだけは手がつけられないほどひとり


これを乗り超えてまで成長しろということなら
吐き気がするくらい人生に期待しなけりゃならない