なかなか微熱が抜けなくて寝付いていたら、
友人が 退屈だろうと気を利かせて本を貸してくれた。

おまけのこ

おまけのこ

楽しみにしていた若だんなシリーズの続編。
主人公が病気がちで、年がら年中寝付いてるという設定だから
イムリーと言うか何と言うか
この状況で読むのは非常に愉快だ。
もっともこちらは大店の若だんなでもなければ
薬湯を煎れてくれる頼りになる兄やも
粥を用意してくれる妖の手代も
退屈凌ぎに碁や話の相手になってくれる屏風のぞきも
世話を焼いてくれる人も妖怪も側に居ないので
自分で茶漬けを啜ったり適当な薬を飲んでみたりして
後は只管寝ているだけで実に味気ない。
チィさんがひょっこり立ち上がって粥でも作ってくれたら
妖怪だろうと何だろうとありがたい事この上ないのに。
あんまり味気ないので生姜湯を飲みながら本の中にのめり込んだ。
やっぱりこの人の本は外れなく面白い。
歯抜けに揃えてしまったが、
いつかちゃんと買い直して全巻揃えよう。