りかさん (新潮文庫)

りかさん (新潮文庫)

リカちゃんが欲しいと頼んだようこに、おばあちゃんから贈られたのは黒髪の市松人形で、名前がりか。こんなはずじゃ。確かに。だってこの人形、人と心を通わせる術を持っていたのだ。りかさんに導かれたようこが、古い人形たちの心を見つめ、かつての持ち主たちの思いに触れた時。成長したようことその仲間たちの、愛と憎しみと「母性」をめぐる書下ろし「ミケルの庭」併録。

魂を持った市松人形と聞くと 山岸涼子の恐怖譚、わたしの人形は良い人形 を思い浮かべてしまいそうになるが
これはそう言った類のお話ではありませんでした。
しんみり ほんわか 懐かしい
良いお話で御座いました。
続編のからくりからくさ (新潮文庫)も読みたくなります。