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ニチコさんから古い着物が大量に届く。
ニチコさんが処分に困っていた着物を、奥さんが喜んで着るので、
ニチコさんはそれが嬉しいらしい。
随分前に、ニチコさんが置き去りにしたまま忘れていたらしい着物が
箪笥の中から発掘されたので、奥さんが着て写真を携帯に送ってみたら
ニチコさんはそれをとても喜んで、何度も何度も見ているそうだ。
奥さんもいっぺんに衣装持ちになって、
帯や着物を並べて組み合わせを考えるのが楽しいらしい。
色々な小物類と一緒に畳に並べて粋な合わせ方を考えるのは、
横で眺めていても確かに楽しそうに見える。


折角着物を仕立てても、三人の子育てに追われて
ろくに着る暇もなかったのだろう。
着物はもうかなり古いものの筈なのに、どれも新品の様に傷みがない。
届いた荷物の中には、今時見掛けなくなった様なレトロなデザインの外套や
一度も使う機会がなかったという狐の襟巻きもあった。
あまりに古いものは、今着てみると一巡りしてお洒落に見える。
しかしそろそろ衣装箪笥を何とかしないと、収めておく場所がない。