何故怖いのか
その理由がとても気になるので
普段からつい怖いものに目が行きがちだが、
自分の中に多少それを愉しむ様な部分があったとしても、
大抵は恐怖よりも自分が何を畏れるのかについての興味の方が勝っているからで、
けして怖い思いをしたい訳ではないのだ。多分。


個人的にとても怖いと感じた動画があって、
それはアクシデントに纏わるものなのだが、その動画の中では、
自分がつい考えてしまいがちなシチュエーションで
一番起こって欲しくない事が起こるものだから、見ていて本当にゾッとした。
頭の中を覗かれてそのまま映像化された様な妙な心持にさえなった。


昔から少し困った癖があって、危険な電動工具を扱う時、刃物を扱う時、火を扱う時、
いつも頭を過ぎるのは、チェンソーのチェーンが切れて跳ね返ってくるところ、
刃物が指の肉を削いでゆくところ、焼けた鉄が皮膚を焦がす匂い。
そうした起こって欲しくない事を考えては体温を下げている。
考えたい訳ではないのだが、つい頭に浮かんでしまうのだ。


もっと身の毛がよだつほどに怖ろしいと感じるのは、
そうしたアクシデントが自分の身にではなく、
自分の身近な人たちに起こる事を想像してしまった時で、
離れている時、手の届かぬ処で誰かの身にそうした事が起こるのではないか、などと
ほんの少しでも考えてしまったら、もうじっとしてはいられない。
安否の確認をせずにはいられなくなってしまう。
可能性はゼロじゃないにしろ、何の根拠もない個人的な不安感なので、
さりげなく連絡してその事については触れないのが殆どだが、
世間話のふりをして実はひっそりと無事を確認して安堵していたりする。
馬鹿馬鹿しいのでやめにしたい悪癖の一つだが、なかなか直らない。




とても怖かったので、苦手な方は再生しない方が良いと思う
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