ここ暫く、子の四月からの保育園通いの支度などに追われて落ち着かない。
かなり無理をして、とうとう電動アシスト自転車なるものを買った。
自転車のハンドルに取り付けたシートに子を乗せるので、
幼児用の丈夫そうなヘルメットを探して買った。
雨が降れば寒かろうから、防水のレインカバーを買った。
盗難を畏れて、頑丈な鍵を買った。
随分高い買い物になったけれど、後ろから誰かが背中を押してくれているようで、
どんどん重くなっていく子を乗せていても、移動が随分と楽だ。
それはよいのだけど、通う保育園の周りにはまともな駐輪場がない。
行きは奧さんが乗せて行き、帰りは僕が自転車を回収して
そのまま子を迎えに行く算段だったのだけど、
駐輪禁止区域に長時間放置しておくわけにもいかず、
お高い電動自転車も結局は迎えに行く時にしか役に立たないかも知れない。
それで今度は簡易な折りたたみ式の軽量バギーを買った。
それを使って行きは奧さんがバスで連れて行き、
帰りは僕が自転車で迎えに行く。
バギーは奧さんが折りたたんで持って帰る。
何かと物いりで、何だか保育園にやらない方が、
もしかしたら色々な面で負担が少ないのでは… 等と考えてしまう。


園では「白い上履きを用意せよ」とのことであちこち探し廻ったが、
子の足に合うようなサイズの小さな物はなかなか売っていない。
薄い水色や薄茶のものを見掛けて、これで良かろうと思ったが、
確認を取ると「白でなければいけない」と言う。
何処のメーカーならあるのか、何処で買えるのかと訊ねると、
少しお高いメーカー品と、随分と遠くの店を教えてくれた。
すぐにサイズが合わなくなって、おそらく数ヶ月も使えないであろう物に
大人の物と変わらぬ値段を出すか、長時間電車を乗り継いで
遠くの店まで探しに行かねばならず、誰が、どうして、
白のバレエシューズでなければならん、と決めたのか、
首根っこを押さえて問い詰めたいような気持ちが沸々と湧き上がってくるが、
先々お世話を掛けるのに出だしからこんなことではいかん、と思い直して、
素直に白のバレエシューズを探そう、と決めた。
はあ。


そんなこんなであちこち出向いているうちに花粉真っ盛りの季節になった。
98%花粉をカットするとかいう謳い文句のゴーグルを見付けて買った。
マスクをしても曇りにくく出来ていて、これで目の痒みが少しは楽になれば
洟を垂らして泣きながら自電車を漕がなくても済む。
そろそろ耳鼻科に行って薬も処方してもらわなければならない。
風邪はもうすっかり快癒したと思うのだけど、
そのまま花粉症の症状が出始めて相変わらず洟をすすっているので、
何だか気持ちがすっきりとしない。
目を擦ると粘りけのある涙が出て嫌な感じがする。
愚痴を零しても良くなる訳じゃないが、何とかして少しすっきりしたい。