名古屋に帰省するついで、などと言うと
あまり御利益もなさそうだから
“お伊勢さんに参るついで”に帰省する。
ガイドブックを捲っていたら、内宮近くの土産物屋の中に
招き猫が沢山置いてある店があった。
チィさんによく似た招き猫を探してみよう。




チィさんの頭に口をつけて、
「ハァ〜〜ッ」と熱い息を吹きかける。
チィさんは目を細めてじっとしている。
これで何か分け与える事が出来たらいいのに、といつも思う。
時間とか、元気とか、僕が持っているもの全て。
こうやって風船を膨らますみたいに
命も膨らませられたらいいのに。
いくらでも分けてあげる。