他愛もない事で
息が苦しくなるまで笑った。
昔は友人と、よく他愛もない事で
呼吸困難寸前になるまで笑って
蒼褪めた顔を見合わせてまた笑い合ったりした。
笑えない出来事もそれなりにあるけれど
こうしてまだお腹が痛くなるまで笑える。
そう思うと、気に懸る事も、些細な事、
大丈夫。遣り過ごせる、と思えてくる。
他愛もない事で笑えなくなる日が来たら
きっとあっと言う間に歳をとって
サラサラと灰になって跡形もなく消えてしまいそうな気がする。
他愛のない事、が
実はとても大切な事だったりするのかも知れない。