博物館

時が止まった様な空間

今日は東京国立博物館へ行った。


特に何か目的があった訳ではなかったが、
大きな企画展が入っていない時期だったので
空いていて収蔵品をゆったりと観て廻れるのが心地好い。


これまでは、興味のある企画展が開催されている時にしか
足を運ばなかったので、常設展示を観る機会がなかった。


展示品も、朴訥な味わいのある埴輪の犬や、
博覧会などで展示された生き人形等、
興味深い物が数多くあったが、
建物自体が古く、薄暗い廊下や階段、煤けた壁など
雰囲気があって観ていて飽きない。


切り取るとそこだけがセピア色に見えるような
随分昔に時間が止まってしまったような、
不思議な感慨を与えてくれる空間の中に入り込むのは実に楽しい。


良い企画展があっても大抵は
展示品よりも他人の後頭部を眺めに来ているのではないか
と思えてくる程のうんざりする様な混雑振りで、
こうしてゆったりと楽しむ事が出来ないのは実に残念だ。