しづかに

もう先月の事。

所要あって妻が長男を連れて里帰りした。

僕はお留守番と相成った次男の御機嫌を伺いつつ過ごしていたのだけれど、夜になって激しい頭痛があり、いつもの薬が効かずに何度か吐いて寝込んでしまった。

何とか風呂に入れたり食事させたりして早目に横になったのだけど、その間次男は炬燵に入って御機嫌で好きな番組を見て、留守中に妻がいつでも様子を見られるように設置したウェブカメラに「しづかに」と自分で書いた紙を見せたりしていたらしい。

これは僕が具合を悪くして休んでいるから、起こさないように、と気を遣ったものらしく、四歳にしてはなかなかの気遣いと知恵の使い様、と感心した。

にこにこと御機嫌で静かにしていてくれたのにも助けられた。

具合の悪いのは悟られないように子の前では普段通り平然としていたつもりだったのだけど、どうやら勘も良いらしい。

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