寝かし付け


少し前にiMacが壊れた。
突然モニターがギザギザした縞模様になってそれっきり。
修理に出してモニターの交換で事なきを得たのだけど、手痛い出費。
そして修理から戻るまでの間、次男の寝かし付けに非常に難儀した。
と言うのも、長男の時もそうだったけれど、膝に置いたクッションの上に抱いてゆっくり揺らしながら、
或いは激しく貧乏揺すりしながらyoutubeで作った寝かし付け用リストを流す、
という寝かし付けパターンに頼り切っていたからだ。
これが驚くほどスムーズに機能して、よちよち歩きを始めた次男が、
眠くなると自分でクッションや枕を引き摺って僕のところへ来る。
もう眠いから早く膝に乗せて揺らせ、という訳だ。
彼らは流す曲にも細かく注文を付ける。
始めは少しの間モニターを眺めているから、静止画でなく動画の流れる曲。


静止画だったり最初からスロー過ぎると身を捩って抗議する。
気に入ればモニターを指差して静かに聴き入る。
段々とテンポはスローに、高音過ぎるピアノや女声が使われた曲は後半は控え目にして、
低く長く響く男声合唱等を…といった具合。

大体この黄金パターンで寝かし付けてきたので、パソコンが手許にないと、
どうして今日は膝抱きでいつもの曲流さないの?と言いたげに泣く。
だからパソコンが戻って来て、本当にほっとした。
HDのデータは初期化される可能性があると聞いていたからほぼ諦めていたのだけど、
モニター交換のみで済んだ為に何も失われなかった。
どこかで「失くならない物はない、壊れない物もない。」と思っているので、
いつもわりと簡単に諦めてしまうのだけど、
子の写真等のデータが消えてしまわなかったのは矢張り嬉しい。