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親しい友人が集まって、珍しくうちに泊まる事に。
夜も更けて話し込んでいると、何処かから微かな水音が聞こえる。
気になって洗面所の方を見にゆくと、
水道管の破裂か何かで足許には勢いよく水が溢れ出してきている。
これは困った、どうしようと思っているうちに、
ふやけた石膏ボードの壁は崩れ出し、
水の勢いはどんどん増してあちこちの壁が崩壊し始める。
もう手の施し様がない。
「各員、安全な場所へ退避して下さい。
 各員、安全な場所へ退避して下さい。
 どどすこすこすこ どどすこすこすこすこ…」


咄嗟に自分の口をついて出て来た言葉で、ああ、これは夢か、と気付いた。
目が覚めると眠っている妻の顔が目の前にあり、
現実に戻った途端に可笑しくて、吹き出してしまうのを抑えられなかった。
吹き出しながら目覚めたのは初めてかも知れない。
夢の中の住まいはかなり旧く、廃墟に近いと言っても差し支えない様子だった。
折角友人が集まってくれたのに、しかもこんなによく冷えた晩に、
これからどうしようという気持ちと、
開き直って冗談でも言うしかないという、
この災難を何処かで面白がっている自分があった様に思う。
はっきりと目が覚めてしまえば、さほど面白い夢でもない。
しかし目が覚めた直後はどうしようもなく可笑しくて、
布団の中で声を押し殺して笑った。
夢で良かった。
これは一月十二日に見た夢。


今朝になって、妻も水難に遭う夢を見たという。
奇妙な符合が何かの前触れでないといいが、と話合う。
今の住まいに越してすぐに、貯湯タンクからの水漏れで大打撃を受けたから、
少々気になる。