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生前狩猟を趣味としていた祖父の屋敷の壁には
様々なハンティング・トロフィーが並んでいました。
大きなヘラ鹿や、見事な毛並みと牙を持った人喰い虎、
世界中のありとあらゆる猛獣たちの剥製。


その中でも祖父の一番のお気に入りだったのが、この妖獣の首です。
狩られて壁に飾られても尚、時折思い出した様に暴れ出しては
腹を空かせて吼えたり、祖父に恨み言を言ったりして困らせていた様ですが、
長い年月を経て喧嘩友達の様な付き合いとなってからは、
暖炉の前でウィスキーグラスを傾けながら、この妖獣と語り合う事が
晩年一人暮らしとなった祖父の唯一の愉しみでした。


祖父が亡くなった今では、この妖獣も起き出す事もなく、壁で大人しく眠っています。









 





おだいクラフトの為に制作した妖獣のハンティング・トロフィー。
http://odaicraft.blogspot.com/2010/07/3.html