入籍して一年が過ぎた。
一年目の記念日は紙婚式というのだそうだ。
二年目から、藁、革、花、木、鉄… と、
段々に階級が上がっていく風なのが面白い。


何処かで食事でも、と考えていたのだけれど、
生憎の雨で、しなければならない事もあったし
出掛けるのは取り止めにして用事を済ませたりしていた。
普段と変わらず、特別な事は何もない。
それで良い様な気もする。
何事もなく一日が平穏に過ぎさえすれば、
それが一番望ましい事の様に思う。