二度目の受診。
義姉が病院まで車に乗せてくれた。
お陰で外の冷気に当てずに済み、経済的な部分でも随分助かる。
心から感謝。


血液検査の詳細な結果が出ており、
血液中のリンパ球数が異常に少なくなっている事が判った。
これは二年ほど前に血液検査をした際にも指摘されており、
今度の検査では更に減少が認められた。
緩やかに老いて来ている。
それはごく自然な事だ。
それを忘れない様にしなくてはならない。


リンパ球の減少により、細菌等への抵抗力は
極端に少なくなっているだろうとの事。
この先段階が進めば透析が必要になって来るとの説明。
透析治療がチィさんに与える負担がどの程度のものなのか、
チィさんにとってどうする事が一番望ましいのか、
よく考えてみなければならない。


ニチコさんはよく、我が身に置き換えてチィさんの事を言う。
管だらけにして無理を強いるなと言う。
僕もそうはしたくない。
それはチィさんには相応しくない様に思う。
こちらの都合だけで無理をさせるつもりはない。
ただ、出来るだけ快適に過ごして貰いたいとは思う。
痛みや苦痛は出来得る限りの手を尽くして取り除いてやりたい。


チィさんは今日もいつも通り窓辺で日向ぼっこをした。
時間毎にお気に入りの場所へ移動して眠り、
温度を低くした火燵に入り、満足げに目を細める。
それこそが最も重要な事であって、
僕が護りたいのはそれ以上でも、それ以下でもない。