持ち歩き用のコンパクトカメラの写りが呆れるほど酷い。
初期のLUMIXだからいい加減寿命、というか限界なのだろう。
どうかすると携帯で撮る写真よりも酷い写り。
旅先で撮った写真も見られるのは殆どなかった。


まともに写せるコンデジが欲しい。
旅行から戻ってから色々なサイトを見て廻って、
実際に大型電気店等で手に取って迷いに迷った挙げ句、
絞り込んだいくつかの候補を退けて
またLUMIXの新しいのにする事にした。
LUMIXが好きなわけではない。
それどころかパナだけは避けようとさえ考えていた。
いいなと思っていたリコーのGRIIIは奥さんが買うと言うし、
では別なのをと考えてシグマのDP2にする気でいたのだけれど、
参考にした写真はどれもとても綺麗で気に入ったのだけど、
最後の最後に来て、オートフォーカスのスピードが遅く
動く被写体に弱い事を知った。
マニュアルで瞬時にピタリとピントを合わせる腕があれば別だろうが、
僕の腕でチィさんを撮るのは難しそうだ。
その上暗いところにも弱いらしい。
薄暗いところで撮るのが好きな僕には向いていない。
ある程度暗いところに強く、オートフォーカスの優秀な機種…
と探し廻って辿り着いたのが、LUMIX DMC-LX3だった。
一応フラッグシップ機らしいし、前のみたいな事はないだろう…
と思いつつ、現物が届くまでは落ち着かない。


触ってみてとても気に入ったから、GRIIIにも心残りがあるし、
SIGMA DP2のまるで一眼で撮ったみたいな綺麗な写真にも惹かれるし、
色々と心残りはある。
いっそ奥さんと同じのを…とも考えたが、
それはあまりに贅沢過ぎる様な気がする。
コンデジはそのサイズの所為もあって、
手に馴染めば人に貸すのが何となく寂しくなる。
だから同じ物を持っても良いのだけれど、
どうも貧乏症で、同じ家に同じ物が二台、
というのが後ろめたい気がしてしまう。


散々調べ上げて迷った挙げ句に、
最後の決め手は猫が撮り易いか否かであっさり片付いてしまった。
我ながら何だか拍子抜けしてしまう。
今度のはちゃんと愛せるかな。
ちゃんと使いこなせるかな。
間違った選択じゃないといいな。