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大学院で同期だった友人たちと会う。
むらちゃんとmさんと一緒にW氏の家へ。
郷里から送ってもらったという美味しいお刺身や鱒寿司など、
沢山御馳走になる。
もうすぐ二歳になる小さな息子さんは
まだ写真でしか知らなかったが、
矢張り本物は写真で見るのよりもずっと可愛くて、
友人はすっかり良いパパさんになっていて、
ベランダから差し込む陽はぽかぽか暖かいし
ビールを少し頂いたのと花粉症の症状を抑える為に飲んだ薬の所為もあり、
ほわんと幸せな気分になってニヤけたまま
うつらうつらと眠り込んでしまいそうになった。
息子さんの考え出した遊びのデティールが事細かで感心する。
レジスターごっこ、神社にお参りごっこ、
自動改札ごっこにマラソン一等賞ごっこなどして遊ぶ。
詳細な設定があるらしい脚本通りに迅速に動かないと
御機嫌を損ねてしまうので、少々緊張感がある。
沢山笑った。
笑った横顔が友人に似ていて何だか感慨深い。
金髪に近いくらい色の薄い柔らかな髪や、琥珀色の瞳や小さな手足。
何もかもが無条件に可愛らしい。
帰り際にHUG&チューの必殺技を食らってすっかりメロメロになった。
次に会うまで憶えていてもらえるだろうか。
転居先にも遊びに来てくれる様しつこく誘う。
別れてから写真を撮らせてもらえばよかったと後悔する。
危なっかしい足取りも、一生懸命手を振って見送ってくれる姿も、
本当に可愛かった。


引っ越し祝いにと猫のマトリョーシカや、
発色の綺麗な手染めの羊毛のセット、鱒寿司などを土産に持たせてくれた。
ここに至るまでの紆余曲折を知る友人だから、
可愛い馬の絵付けのある縁結びの絵馬までが入っていた。

また早くに会えると嬉しいのだけれど。


むらちゃんに車で送ってもらい帰宅。
大学で同期だったT夫妻が引っ越し用のダンボール箱を持って来てくれた。
一緒にお茶を飲んで久し振りに遅くまで話し込んだ。


思いがけず友人たちと集まれて嬉しい日となった。
何処に行くのも畏れないし然程感傷的にもならないが、
この友人たちと離れるのだけが寂しく、心許ない。