バレンタインの日。
NIKONサービスセンターから連絡があり、
D40の修理が完了したとの事で、
すぐに銀座へ引き取りに向かった。
修理に掛かるのは大体十日から二週間と聞いていたから、異例の早さだ。
それもその筈で、本体には何処にも異常が見られなかったのだ。
SDカード端子部分の切り欠きのプラスチックが割れて、
剥がれ落ちた小さなプラスチック片が
たまたまストッパーになる窪みに嵌り込んでしまった為に
SDカードを保持する事が出来なくなっていただけだった。
部品の交換が必要なかった為に修理費は工賃の一万円のみで済んだ。
喜ぶべきところなのだろうが、詳細な内訳表に添えられた
この塵の様に小さなプラスチック片の為に・・・と思うと、
何とも複雑な気持ちになる。
滅多に起こらない事だそうで、事情を説明してくれた受付の方にも
しきりに気の毒がられたが、仕方がない。
何はともあれ、これでまたチィさんが撮れるのだから、
それで善しとしなければならない。