兄の二度目の心臓手術の日。
九時に開始されて六時間ほどの手術になるとの事で連絡を待ったが、
夕方になっても夜になっても一向に連絡がない。
業を煮やしてこちらから電話をしてみるも、
まだ手術室から誰も出て来ないのだという。
結局手術は十二時間ほどもかかり、
手術が終わったと知らせがあったのは夜の十時近くなってからだった。
その間家族用の待合室で、手術の進行状況も知らされず
連絡用の内線電話を睨んだままじっと待ち続けた義姉と母の心中を思うと
察するに余りあるものがある。
為す術もなく、只待つ事の辛さは身に沁みる。


人工弁を取り付ける手術は一応成功との事。
以降の経過を見守る。