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ぎりぎり脚の骨を折らずに飛び降りられるかどうか、
という様な高さのところから
何度も飛び降りなければならない夢を見た。
目覚めてみたら、少し腰が痛む。


何処か旧い校舎の様な場所だった。
広大な敷地に老朽化した建造物が乱立している。
改修や取壊しの工事が中途になっていて酷い有様だ。
かなり危険な状況のまま放置されている場所も多く、
足場の不安定な場所でのジャンプを度々強いられる。
しくじればきっと助かるまい、と思う。
それでも他に道はなさそうなので、然程躊躇もせず飛び降りる。
嫌な音を立てて脚や膝が軋む。
自棄になっている様な、なげやりな気持ちだった。


何か派閥闘争の様なものに巻き込まれているらしい。
教えを説く側の人たちが、目先の些細な事象に捕われ、
つまらない事で目くじらを立てている。
小銭を惜しんで互いに口論を繰り広げるといった様なくだらぬ事だった。
目先の損得勘定に心奪われているうちに、どれほど多くのものを失うか、
いい歳をした大人が解らぬ筈がないと思うのに、争いは一向に収まらない。
ほとほと嫌気がさして、そのうち可笑しくなって来た。
「けち臭いのも大概にしたらいい、恥ずかしくないのか」と言おうとして、
言い争う人たちの顔を見たら、もう人の顔をしていなかった。
ある者は魚の様な顔に、ある者は狐か何か、
何とも判別のつかない獣の様な顔をしている。


実際にはあんなに醜い顔の獣は居ない。
犬や狐の顔はもっとずっと美しい。


けちと馬鹿は大嫌いだ。