汚水の流れ込む溝に何か大切なものを落としたらしい。
ヘドロの様な汚物の中に肘の上まで突っ込んで
絶望的な捜索を続けている。
この世のものとも思えぬ嫌な匂いと感触で気が遠くなりそうだ。
探せど探せど見付からぬ。
しまいに何を探していたのかも思い出せなくなって途方に暮れた。