中庸

uronnaneko2008-08-14

ほんの少しのつもりで髪に鋏を入れる。
襟足が暑いから、前が見辛いから。
少し切って満足して、暫くすると、
中途半端に短くなった髪は余計に纏まらなくて邪魔だと気付く。
また少し切る。


そうやって、後ろで括れるくらいに伸びていた髪を
何度にも分けて切り、またいつも通りの中途半端な長さに戻した。
もう少し我慢して一纏めに括ってしまえば邪魔にもならないのに、
いつもその繰り返しで、結局年中変わり映えのしない中途半端な髪型をしている。


何度にも分けてちょこちょこと切るから傍から見てもまるで変わり映えしない。
一度に切ってしまえば多少は爽快感も味わえるのに、
最近ではもうそんな気にもならない。
以前はもっと極端で、伸ばし放題伸ばしては
バリカンで丸刈りにする事を繰り返していた。


我慢して我慢して一度に断ち切る。
中庸がなかったのだろう。
昔に比べて多少は変わったのかも知れないが、
良く変わったのだか悪くなったのだかよく判らない。