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今日も長い雨が降った。
出掛けもせず、無精髭のまま酷く皺くちゃなシャツを着て過した。


洗濯は好き、と言うか洗濯物が溜まるのが嫌いなので、
一度袖を通したものはどんどん洗濯機に放り込んでガンガン洗う。
そうやって常に清潔なものを着ているつもりだが、
洗いはするものの畳んだりアイロンをかけたりするのは苦手なので、
僕の着ているシャツはいつも洗いざらしで皺くちゃだ。
髭も剃らずによれよれのシャツを着ていては尚の事風采が上がらないが、
シャツだけパリッとしていても何だか自分らしくない気がして、
皺くちゃのまま着ている。


以前、人にハンケチを差し出した折に、
それがあまりに酷く皺くちゃだったので笑われた事がある。
それは洗い立ての実に清潔なものだったが、
僕はハンケチを畳まずに丸めてポケットに突っ込んでおく癖があるので、
差し出したハンケチは皺くちゃの奇妙なボールの様に見えた。
それまでさめざめと泣いていたその人はその奇妙なボールを見て笑い、
僕もそれに釣られて笑った。


皺くちゃだってそうして時々は役に立つ。
何度も洗いざらした皺くちゃのハンケチは、
とても柔らかくて涙をよく吸う。