珈琲

くさくさとした気分で過していたら、
友人がやって来て珈琲を淹れてくれた。
いつもは奥さんを伴ってやって来るのだが、
この日は珍しく一人。


何を話すでもないが、他愛のない世間話をぽつりぽつりとして、
淹れてもらった珈琲を飲んでいるうちに、少しづつ気が晴れて行く。
きっと本人はそんな事少しも気付いていないのだろうけど、
いつもこうして救われている。
胸のうちで静かに感謝する。


なるようになる。
なすようになる。
なすようにしかならない。