とても具合が悪そうに見えた。
疲れていて、何かをとても焦っている。
しかし本人はそれにまるで気が付いていないらしい。
髪が抜ける様になったと気に病んでいるのだが、
見ているとそれは「抜ける」のではなく、引き抜いているのだった。
もうすでに薄っすらと地肌が見え始めている。
痛々しくて、どうにかしてあげたいが
僕には何もしてあげられる事がない。


久し振りに嫌な夢を見た。
何事もなければ良いが、と思う。