キャットシッターさんから電話連絡。
滅多にない事なので何かあったかと身構える。


もう次のシッティングに向かわねばならない時間なのに、
中に閉じ込められたまま玄関のドアが開かなくなってしまったという。
呪われた人喰い屋敷もいよいよ本格的だ。
一度入った客は二度と逃がさないつもりらしい。
僕が戻るまでそのままそこで待っていて下さい、と
意地悪を言いたくなったが我慢。
鍵の開け閉めを何度か繰り返してもらい、事無きを得た。
何かの加減で鍵が空回りして、ノッチが少し引っ掛かってしまうらしい。
長居してくれればチィさんは大喜びするだろうが、
次のお仕事が控えているとなればお気の毒だ。
よく世話をして下さったお陰で、チィさんの御機嫌は上々の様子。
ありがたい。
越した先でも良いシッターさんが見付かれば良いが、
きっとこれほどよくして下さる方に巡り合うのは難しかろうと思う。