パン屋を梯子してパンを買い込んだ。
酒屋を梯子して見て廻る。
アブサンを買うつもりだったのだ。結局見付けられなくて、
アブサンの中毒性が指摘されて一時製造禁止になった頃*1
その代用酒として作られたという、ペルノーを買った。
アニス酒は初めて飲むが、アニスやリコリスなどの癖のあるものは
結構好きな方だから、まあ大丈夫だろうと大瓶を買い込む。
帰って早速開けてみる。
グラスに注いで嗅いでみて「しまった」と思った。
強烈なアニス臭。生半可な薬臭さじゃない。
ストレートで飲んでみて、更に「しまった」と思った。
舌を刺す様な刺激がある。
二杯目は水割り。
アブサンの様に、水を注ぎ入れると白濁して色が変わる
怪しい。
楽しい。
実に胡乱なお酒だ。
しかし割ったところでアニスの香りは大して弱まらない。
なんじゃこりゃ、と一口飲んでみて苦い顔をし、
しかしまた暫くすると何故だか確認してみたくなる味と香り。
不味いっ!もう一杯っ!とやっているうちに舌が痺れて来た。
ペルノー、不思議なお酒だ・・・。




晩御飯はとんかつ屋の姉妹店の丼物屋に入って豚丼を注文した。
とんかつ用の肉を使っているから柔らかくて美味しいし、安い。
御飯とお味噌汁のおかわりが出来るので当然おかわりをする。
食後に珈琲が飲みたくなって駅前をふらふらし、ミスドに入った。
ミスドに入って珈琲だけ注文するのは何だか味気ないので
カフェオレにして一口サイズのD-ポップも添える。
添えたはいいがふらふら歩いているうちにお腹がふくれた気がする。
そしてミスドも珈琲やカフェオレのおかわりが出来るのだった。
お腹一杯なのにカフェオレにしてしまったのは拙かった。
おかわりは珈琲で…と思ったら、それは出来ないのだそうだ。
目の前のたこ焼きみたいなまあるいドーナツを睨み付けながら
カフェオレを二杯飲む。
ドーナツをお持ち帰り用に袋に入れ直してもらい、岐路に着く。


そう言えばいつかも全く同じ過ちを犯したのだった。
満腹の時にはカフェオレよりもブラック珈琲の方が良い。
無理にドーナツを付ける事はない。



  

*1:現在では成分調整が行われて再販されている