[本]


ゆっくりさよならをとなえる

ゆっくりさよならをとなえる (新潮文庫)

ゆっくりさよならをとなえる (新潮文庫)


読んだ後で
今まででいちばんうれしかったこと
今まででいちばんかなしかったこと
そして
今まで言ったさよならの中でいちばんしみじみしたさよなら
について考えた。
うれしかったこと も かなしかったこと も
なかなか決まらない。
しみじみしたさよなら はきっとこれから言うのだろう。


本当に面白いエッセイ集だった。
電車の中で流し読みしたのが惜しいから
暫くしたらもう一度最初から読み直そう。


やたらと古そうな著者近影が載っているな、
写真がお嫌いなのかな、などと思っていたら
川上弘美という人は最近の写真を拝見しても
驚愕するくらいにお若い。そして笑顔が素敵だ。
世の中にはこんな風に歳を重ねられる人も居るんだなあ。