カラータイマー

写真が悪くて残念・・・

ウルトラマンのカラータイマーみたいな」
という説明で、どれくらいの人に解ってもらえるだろう。


先々週だっただろうか。
胸に硝子玉が嵌め込まれているデニムシャツを見付けた。
何層かの異なる色硝子を重ねて作られたらしいその半球体は、
青い硝子玉に 眼球の虹彩の様な模様が入っているのだが、
傾ける角度によって奥の方まで光が届いた時にだけ、
深いところからキラキラと鮮やかな赤い光を放った。


その赤がまるで発光ダイオードでも仕込まれているかの様に色鮮やかで、
すっかり魅入られてしまった。
その時は試着もせずに帰って来たのだが、
あの色がどうしても忘れられない。


どうしてももう一度見ておきたくて、
今日もう一度そのお店へ足を運んだ。


やっぱり凄く巧く出来ている。
硝子ものは高価だと思っているから、
そう考えるとそう高いとも言えない値段だ。
すっかり買うつもりになって試着してみた。


・・・・苦しい。 パッツンパッツン。
何故にこんなに胸囲だけあるのだろう。
着たいシャツを殆ど着れた験しがない。


がっくり肩を落としていると、お店の人が
このシャツに使われている硝子作家の作品を扱っているお店が
近くにあると言う。 場所を訊いて意気揚揚と行ってみた。


確かに玉も、シャツも置いてあった。
でもあの鮮やかな赤い輝きを放つ玉はなかった。
あの色を出すのはやっぱりあの玉一つだけなんだ。
同じ作家の作ったものでも、全く同じものは二つとない。
だからこそ硝子ものに惹かれるのかも知れない。